みなさま、こんにちは!
秘書OLmaruayaです(´▽`)
今回は私の出身「地方国立大学農学部」は就職にどうなのか?についてお話ししたいと思います。
こんな方におすすめ
- 進路を迷っている
- 地方国立大学農学部の就職のリアルが知りたい
お子さんがいる方は『地方国立大学農学部ってそうなんだ』、という感じで知っていただいて損はない情報かと思います(*^-^*)
まずは筆者プロフィールからお話しします。
筆者プロフィール
年齢:アラサー
宇都宮大学農学部生物生産科学科卒(栃木県にある国立大学です)
※現在は生物資源科学科と応用生命科学科の二つに分かれています
研究室:動物育種繁殖学研究室
動物の遺伝および生殖に関する研究室です(´▽`)
就職先:都内本社・職員4000人規模の会社
職種:正社員・事務職(営業→現在秘書)
※年齢も書きたいところですが身バレしそうなのですみません。。
簡単に大学の説明から簡単にさせていただきますので、目次から気になる項目をタップして確認してみてください(´▽`)
宇都宮大学(地方国立農学部)の実態
私が通っていた宇都宮大学農学部生物生産科学科(基本理系学部は共通だと思います)では大学2年生までは通常カリキュラムで基礎知識を学びます。
内容は牛の子宮確認や家畜のエサの成分や、基礎生物・化学など農業や生物の基礎知識となる部分を幅広く学びます。
その後、3年生より本格的に研究室配属となります。
基本は希望の研究室を出すと通りましたが、人数があふれたときは成績順だったと記憶しています。(曖昧でごめんなさい・・)
大学3年で研究室に配属
就職活動時期と同様に、大学3年から研究室に配属されます。
簡単に大学の説明をさせていただきましたが、就職に良い点と悪い点を3つずつお話しします(´▽`)
地方国立農学部の就職に良い点
手に職(胚培養士)をつけるための勉強ができる
これはどこの地方国立農学部に該当するわけではなく、また、私が通っていた宇都宮大学農学部の動物育種繁殖学研究室(以下、省略して育繁と記載します)の話になってしまいますが、
胚培養士(エンブリオロジスト)といって不妊治療を専門に行う技術者になるための勉強ができます。
胚培養士(エンブリオロジスト)になるには、専門機関もありますが、大学の農・理・医学系学部で、畜産学やバイオサイエンスを専攻した人や、すでに臨床検査技師として働いている人たちが、医療機関での経験を積んで試験に挑んで認定資格を取得します。
私が所属していた研究室で育種繁殖学を学ぶことができると、研究室と病院がいくつかつながりがあるので、病院に就職し実務を行い、胚培養士になる人が多かったです。
手に職を付けたい方にとっては、とても良いのかなと思います。
ポイント
宇都宮大学では育種繁殖学の研究室でしたが、もちろん他大学でも胚培養士になるための勉強をすることは可能です。
ホームページなど農学部に生殖系の研究室があるか、また大学に問い合わせるなどして確認してみてください(´▽`)
研究室と企業の繋がりにより就職のチャンスがある
前述した胚培養士も大学によっては、病院と研究室にコネクションがあるので、そのまま就活をせずに就職できることもあります。
また、一番強いのは、化学系のコースに進むと食品・薬品の大手企業と共同研究をしていたり、つながりがあったりするので、就職活動せずとも大手企業へ就職できるチャンスをつかめる可能性があります。
ただし、先生(教授)の力によるところもありますし、オープンにしている話ではないと思いますので、オープンキャンパスや卒業者に聞いてどの研究室がどんな会社と繋がりがあるか情報収集することが大切かなと思います。
県庁の仕事(研究職)の雰囲気を味わうことができる
県との共同研究もその大学によってはあるので、県庁勤めを検討している方は雰囲気を味わうことができます。
これに関しても、研究室によるところはあると思いますが、私が所属していた育繁研究室では県からウシの血液などのサンプルをもらってこちらで解析し、解析結果を提出するなど県がもっている農場で研究職をされている方とのやりとりがありました。
実際にサンプルをもらいに県が運営する農場に行くこともありましたので、働いている研究職の方と話す機会もありますのでイメージしやすいかと思います。
地方国立農学部の就職に悪い点
就活に割く時間がない
就活と研究室配属の時期が同じなので就活にさく時間が少なくなります。
これは理系学部の宿命かもしれませんが、大学院まで検討されている方は研究に没頭いただければと思いますが、私は胚培養士の道ではなくて(大卒で胚培養士の道へ進む人もいました)、
普通の会社に勤めたいと思ったので、就職活動をしなければなりません。
しかし、研究室に配属されるとそれぞれ研究テーマを決めて毎週進捗状況を報告したり、思っていたより大変!!!(笑)
正直、企業勤めを考えていた私にとって、自分の将来を考えると研究より就活に集中したいわけです。
人気企業の説明会はネットで一瞬で埋まることもありますし、できるだけ情報収集したい。でも研究を進めないと教授や先輩からお小言を言われるのは辛かったです(._.)
就活への理解が無い
教授にとって学生の研究は「仕事」という認識です。
就活への理解がほとんどなく、就活と研究室の両立に苦しみました。
これは、国立大学だからこそ、資金を集めるために研究で成果を上げたいというところなので私大との違いかもしれません。
教授にとって学生は研究室の仕事(研究)を担ってくれる一員のような扱いです。(衝撃)
教授は基本的に学生には研究に集中してもらって研究室としての実績を出したいと思っています。
ですので、就活に集中したい方にとってもストレスになります。
(勉強しに大学にきたんじゃないのか?というツッコミは置いておきます笑)
当時は教授への不信感と不満が凄かったです(笑)
研究室で大学院まで勉強か、就職かで迷っていた子も教授の圧力もあって、院まで進学することを決めていた子も見ました・・。
それくらい無言の圧力もあるんです(笑)
私の研究室が特にその色が強かった部分はありますが、文系と比べると理系は圧倒的に卒業論文にかける時間は長いので、大学院に進まず学卒で企業に就職したいと思っている方はデメリットだと思います。
別県で就職を検討の場合、アクセスが辛い
今であればオンラインでの面接や説明会がほとんどだと思いますのでそこまで問題ではないと思いますが、当時は説明会を上手く同じ日にちでスケジューリングしたり、遠いので旅費もかかるし大変でした。
今も、基本がオンラインとはいえ、たとえば、都内大学で都内就職など大学と就職先の場所が同一の場合、会社の雰囲気を見に行くことができるなど融通が利くと思います。
実際に会社で働く方の雰囲気を見たりする機会は、その会社がブラックかどうか雰囲気から伝わったりするのでやはり直接見る機会って大切だと思いました。
私自身、大手企業であっても説明会で話していた方のことばや雰囲気にドン引きしてやめたこともあります(笑)
私は都内就職が希望でしたので、その機会をなかなか積極的に取りにいけないのでそこは、デメリットだなと感じました。
以上、地方国立大学の就職実情をお話しさせていただきました。
就職に強いか弱いかというと人それぞれの就活の軸によると思いますが、胚培養士(エンブリオロジスト)への道を可能性として進むことができるのは大きいのかなと思います。
私は普通企業を選びましたが、その理由についても書きました(´▽`)
関連記事:農学部卒の私が胚培養士ではなく普通企業を選んだ理由
現在の私の仕事・秘書業務に興味を持っていただける方はぜひこちらを覗いてみてください(´▽`)
良い点と悪い点を比較いただき、地方国立大学の農学部への進学を検討いただければと思います。
~ぽちっと応援いただけると嬉しいです~
今回は以上となります。
またお会いしましょう。